伊豆大島ダイビングセンター

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Archive for 12月, 2011

イモガイじゃなかった・・・

さて、今年も残すところ2日
「裏ブログ」もこれが最後かな〜?
(明日アップ出来れば良いのですが・・・ネタがな〜)
今回は、貝のネタです。
先日、こんな貝を発見しました。
20111230tunoiro
なんて言うんでしょう?只、形からイモガイの仲間だ!!と思ってしまいました。
でも、図鑑を見てもこんなイモガイ載ってない・・・
これは、私のイモガイの先生
八丈島・レグルスダイビングの加藤さんに聞いていました。
色々とご尽力頂き正体が判明しました〜
なんとツノイロチョウチンフデというフデガイ科の貝でした・・・
種類が分かるように、口の写真も撮影したのですが大事な特徴が軟体部で隠れてしまったようです。
全然意味無いじゃん!!
しかし、いろんな貝が居るもんですね〜
まだまだです。。。

なんだ〜このエビ??

まずは、昨日のアナエビの正体が判明致しました。
いつもお世話になっている、駒井先生にお聞きした所
「このアナエビは我々が新属新種として記載した
ボウシュウアナエビLitoraoxius boshu Komai & Tachikawa, 2007です。
外房と三浦半島からしかまだ見つかっていません。」
おおっなんと、記載したご本人にお聞きしてしまった(汗)
ある意味嬉しいな〜なんか♪
そして、今日はエビ。
表側に少し書きましたが、キバナトサカについていました。
キバナについてる透明なエビならギヤマンでしょ??と勝手に思ったのですが
何だか眼の所に白い線が・・・
はさみにも青い筋が見えます。
つまり〜こんなエビです。
20111228ebi
・・・・誰??

念願のアナエビの1種。

表のブログに写真を載せたので、ここでは別カットを
20111227anaebi
こっちは大した画像じゃないのですが、特徴のはさみがこっちのほうが分かりやすいです。
画面左下にある細くて白い皮弁が付いているのが、小さい方のはさみです。
表側にちょっと書いたのですが、通常こういう風に全身が見られる事は殆どありません。
何故かと言うと、普通に岩場の亀裂の中に隠れていて
餌が上を通るとこの細いハサミだけを出して、獲物を獲っているからです。
という事は、我々ダイバーは気が付いたとしても、このハサミだけを目する事が出来るのみです。
時折、穴から出すハサミを見ながら、いつか全身を!!と思っていました。
だって、まるでプレスリーみたいに白い紐みたいのが生えてるんですよ〜
見たいじゃないですか!!
でも、いつも岩盤の亀裂・・・
これじゃ〜石のみでも使ってを割らないと出す事も出来ません。
しか〜〜し、こいつは小さな石の亀裂に入っていました。
そして、亀裂を蓋しているのは、なんと死んでる貝。
こんな好条件には2度と出会えないはずです。
とりあえず、貝をはがすと中に全身がみえました。
後は、細い棒でちょっと出て来てもらっちゃいました〜〜
念願の全身を拝見。
想像以上の地味さにちょっとビックリ。
派手なのはハサミだけかい!!
でも、嬉しいですね〜〜
ここで、改めてアナエビについて調べてみました。
大きくはヤドカリやコシオリエビ等を一緒の異尾下目に含まれます
その下にあるアジャコ上科・アナエビ科になります。
こいつも異尾類なんですね〜
ヤドカリ同様まともに種類が載ってる図鑑なんて存在しません。
標本写真で作られている「原色日本甲殻類図鑑(1)」にも数種載っているだけ
それも3種だけ・・・
まっこれは古い図鑑なので、今はもっと記載されていると思いますが
ダイビングの水深帯に生息している種類は、名前の付いていない事が多いです。
こいつに名前があると良いですが・・・まっ未記載種ならもっと嬉しいですが・・・
しかし、ここでちょっと謎が
実は、こういうハサミを持つアナエビを他にも見た事があります。
というか、そっちの方が多く見ています。
同じ様にハサミに白い皮弁の様な物が付いているのですが、ハサミ本体の色がこの個体の様に茶色ではなく
もっと黄色っぽい奴なんです。
これが、別種か?成長過程か?良く分かりません
こりゃ〜まだまだ楽しめそうですね。

やっぱり、カニダマシ難しいな〜

先日、こんなカニダマシを見つけました。
20111221kanidamasi
これは見た事無い!!と思って
かなり気合を入れて撮影してみました。
大島産のカニダマシは結構撮影しているので、見た事ない種類だと目に止まるのです
しかし!!専門家の方にお聞きしたら
「コブカニダマシっぽく見えます」とのご意見を頂きました〜
コブカニダマシは、大島には普通に居るカニダマシです。
う〜〜ん、まだまだ修行が足らないって事ですね・・・
サイズは甲幅で5mm位、小さいとこんな感じなんでしょうね〜
また、勉強し直しです。。。

スイジガイきた〜!!

皆さんスジガイという貝をご存知でしょうか?
貝の形が漢字の「水」という字に見える事から「水字貝」と名前が付いています。
南方種で大島ではとても見られないと思っていました。
この仲間の貝では、マガキガイがとにかく多く、後はムカシタモトという貝を何度か見た事がある程度でした。
そんな中、先日こんな貝を撮影しました〜
20111218suijigai1
貝を調べるのには裏側の写真も必要なので、そちらもパチリ
20111218suijigai2
上がってから写真を確認してビックリ!!
眼がある!!これは、ソデボラ科なんだ〜と調べてみるも自分では分からず
貝の師匠に頼る事に・・・するとなんとスイジガイの幼貝だと仰るじゃないですか!!
まさか、大島でスイジガイが出るとは・・・
季節来遊貝なんでしょうね〜
何とか、越冬して見事な「水」の字を見せてもらいたいもんです。
あ〜「伊豆大島に貝類」にもアップしなきゃいけない貝がいっぱい・・・
カニのHPもどうにかしたいし・・・
頑張ろう!!

カイメンの中のエビに驚きの結果

先日、カイメンの中でこんなエビを見つけました。
20111215kaimen
いやっ何とも言えず美しいエビじゃ〜ないですか!!
初めは筒状のカイメンの中に居たのですが
諸般の事情で表に出てしまいました
そこをパチリと撮らせて頂いたのです〜
早速、奥野先生に聞いてみると
こんな答えが!!
「ニセヤドリエビ科・カイメンヤドリエビ属のカイメンヤドリエビ Anchistioides compressus Paulson, 1875 で
す。
国内では天草諸島からしか公式な記録はありませんが、長崎の辰ノ口で調査した
ときに1個体だけ採集しました。
また、沖縄の大浦湾を調査したときも採集されています。
というわけで、伊豆大島での発見は極めて貴重です」
との事でした〜
これは凄い!!ニセヤドリエビ科っていうのを聞いた事ありませんでした・・・
「伊豆大島のエビ類」にもニセヤドリエビ科は作ってません・・・
こりゃ〜また更新だ!!

ソリハシコモンエビ属の仲間

今日は念願のベンテンコモンエビを撮影して来たので
早速、「伊豆大島のエビ類」にアップしてみました。
そのついでに、大島のソリハシコモンエビ属(Genus Urocaridella )をまとめておきましょう。
まずは、代表選手。クリアクリーナーシュリンプです。
20111212kuria
なんと言ってもこいつが非常に多く見られます。
次に出現するのが、ソリハシコモンエビ
20111212sorihasi
クリアクリーナーに比べると地味な感じ??
そして、今日撮影してきたベンテンコモンエビです。
20111212benten
やっぱりベンテンは色が濃くていいですね〜
後はミカヅキコモンを残すのみ!!
さ〜来い!!ミカヅキ

妙にそそられるカニ!!

久々の更新です。
最近、全然いい裏ネタに出会いませんでした。
しかし、今日これは!!という奴に出会いました〜
それは、こんなカニ。
20111211kani
ワタグズガニ系でしょうか?
サイズはまだ小さいのですが、妙に気になりました。
一体何者なんでしょう?
じっくり水中で見てみましたが、コワタクズガニやワタクズガニでは無さそうです。
この手のカニは結構数が居るんです。
正体気になる〜〜
そろそろ、カニHPを作成し始めないと!!

コシオリエビの正体判明!!

今日の「表ログ」で書いたコシオリエビです。
まずは、写真を↓
20111203kosiori
これは、今日撮影した個体です。
実は、写真を駒井先生の見て頂き、お答えを頂いておりました。
(あくまでも写真同定になります)
ここで、書いておきます。
このコシオリエビ
学名を Galathea amboinensis De Man, 1888
和名はありません。
沖縄からの報告があるそうですが、大島からの正式な報告は今回のが初めてになると思います。
昨年、そして今年と見ているんです。
季節来遊コシオリエビですかね〜?
早く和名が付くと嬉しいですね。
とにかくしっかりと、実物を元に調べたいですね