ウミウサギガイの図鑑発売!!
2010年3月3日
先日、誠文堂新光社からウミウサギガイの図鑑が発売されました!!!
ファン待望の1冊と言った感じです。
タイトルは、「ウミウサギ 生きている海のジュエリー」です。
日本と世界のウミウサギガイ165種が掲載され
53種の生体写真が掲載されています。
私も結構、ウミウサギガイは好きで大島でも31種の生体写真を撮影していますが
それを上回る写真の数!!
今迄、生体写真を見た事がなかった種も沢山載っていて
非常に勉強になります。
外套膜を出した、生体写真が載っていなくても、その特徴が若っているものは
解説文の所の文章で載っています。
いや〜〜 凄い本ですこれ!!
誠文堂新光社さんと言えば、最近非常に図鑑に力を入れてくれています。
図鑑マニアの私としては、今一番応援している出版社です。
この 「生きている海の〜〜」シリーズは実は3冊目
①
②
そして、3冊目がこのウミウサギの図鑑です。
外套膜が綺麗なものが多く、フォト派のダイバーの被写体にも大人気
今後、ますます人気が出てくると予想しています。
その綺麗さはウミウシに近い物があります。
タカラガイとウミウシの図鑑には、僅かながら写真を提供しています。
う〜〜 今回も是非お声をかけて頂きたかった!!
生体写真が載っていない、ノコギリバケボリとかご協力出来たんですけどね〜〜
他にも数種類・・・
しかし、本当に素晴らしい図鑑が出た物です。
なんて、画期的なんでしょう!!
伊豆で撮影された物が多いのも魅力ですよ〜〜
お持ちでない方は
タカラガイ・ウミウシ・ウミウサギ 3冊まとめて買っちゃいましょう!!
このシリーズ、これから魚と続いて行きます。
楽しみにですね〜〜
正体見たり!!
2010年3月2日
秋の浜 16℃
荒れた海になりました。
今日は、前々から気になっていた生き物の正体突き止めました。
水深20m後半に行くと、砂地に斜めに穴が開いています。
中を覗くと、ヒゲと触角だけが見えます。
前々から、アナエビの仲間だろうな〜と思っていましたが
全身が見えないので、種類の同定もくそもあったもんじゃありません。
このアナエビ、穴の側に海藻などが近づくとハサミで海藻を掴みます。
そのまま そ〜っと引っ張ると眼位までは出てきます。
今日は、筆とスコップを用意して、完全掘り出しモードで行ってきました!!
穴の中に筆を突っ込みます。
う〜ん これが中々上手く挟んでくれません。。。。
しかし、引っ張りだすとその後、す〜っと出て来る事が判明。
この瞬間を狙って、後ろ側からスコップを突っ込みました!!
作戦成功! やっと全身を拝めました。
全身の姿はこれです。
おお〜〜 感動!!
いつか、いつかと思っていた念願が叶いました。
さて、こいつを元に種類を調べてみたいと思います。
これ、結構個体数が多いんですよね〜
全部、同じ種類なのか、どうかも気になります。
あ〜〜 色々気になる〜〜〜
アナエビ&アナジャコって一応、異尾類なんですよね〜
思いっきりキャパですね。
何じゃこりゃ??
2010年2月26日
先日の話です。
野田浜で、ウミウシ探しをしていました。
「伊豆大島の貝類」のウミウシの部分がまだまだ写真が少なく
その割に、二枚貝に突入してしまったので
どっちも宿題が山済みです。
とにかく写真を撮っておけば、ボチボチでもアップ出来るので
まずは、現場で撮影です。
ま〜探せば色々とウミウシって出てくるものですね〜
今迄どれだけ見ていなかったか?という事ですね。。。
しかし、今日の主役はウミウシでもありません。
二枚貝でもありません。
何だ?この生き物!?っていう生き物です。
是非、このブログをご覧の皆さんでご存知の方がいらしたら教えて頂きたいです。
その生き物はこれ↓
一見ウミウシの様ですが、こんなウミウシ見た事ないし、
かと言ってヒラムシにしては、体がしっかりしています。
そして、良く見ると前後に突起が飛び出ています。
これが特徴的なんですよね〜
一体何ものなんだ!!
誰か教えて下さ〜い。
復活!?
2010年2月24日
秋の浜 16℃
約8日振りに潜って来ました。
親知らずの手術の後、面白い位に腫れて、昨日やっと抜糸が済みました。
ま〜まだ患部は腫れて、動かすと少し痛みもあるのですが
傷口が塞がったなら潜らない訳には行きません。
少しの怪我位、潜りながら治して行けないとこの仕事出来ませんからね〜
とは言っても、やっぱり痛くなったらどうしようと不安もあったのですが
レギュを咥える分には問題ありません。
しかし、問題は他にありました。フードです。
これが、深い所へ行くと締め付けてくるんですよね〜
上がってからも結構痛かったです。。。
さて、久し振りのダイビングです。
深場目指して降りて行くと、中層をマグロが泳いできました〜〜
いきなり、大歓迎ですね〜
そして、アカボシハナゴイを見に行くと「!!??」
なんと、2個体に増えてました。
私が居ない一週間の内に増えたみたいです。
何でこの時期に増えるんでしょう??
そして、もう1つ大発見!!
ムラクモコダマウサギ群集を発見しました〜〜
1つのトサカに10個体以上付いていました。。
数は結構少ないバニーちゃんなんですけどね〜〜
と言う訳で、まだまだ本調子ではないですが、一応復活しました。
明日からガンガン潜ります!!
この本面白すぎる!!
2010年2月19日
先日、ちょっと東京に行っていました。
前々から言っている、「ヤドカリ図鑑」関係で平凡社さんへ話を聞いて頂いたりしてきました。
そして、親知らずの手術をしてきたので
島に戻って来ても潜れません!!
今日で2日目なのですが、左の頬だけ「こぶとり爺さん」の様に腫れています。
口も全然開かないし〜〜 これじゃ〜レギュもくわえられませんね。。。。
東京へ行くと必ず大きな書店へ行き、図鑑を購入してきます。
今回も、数冊持っていない図鑑を買ってきました〜〜
そんな中で「この本やばい位面白い!!」と言うのが1冊ありました
それはこれです↓
「深海のフシギな生きもの」幻冬社 です。
深海関係の本は非常に多くあり、私も数冊持っています。
しかし、どれも生態写真が不鮮明な事が多いのです。
潜水艇での撮影ですし、当たり前だと思っていたのですが
この本は全然と違います。
写真が凄く綺麗で鮮明!! しかも生態!!
こんな本見た事ありません
各種に付いてる説明文も実に読みやすく
コラムを興味深い内容ばかり!
しかも、¥1300(税別)とリーズナブルなのです。こんなに安くていいのだろうか?
と何度も裏の値段を見てしまいました。
私もこんな図鑑を作りたいですね〜
まっ これは図鑑じゃなんですけど・・・
とにかく、皆さん是非お薦めです。ダイビングではまず見られない貴重な生き物も数々
是非、ご覧下さい。
ウミウシ、奥が深い・・・
2010年2月14日
先日まで、ウミウシ好き、ウミウシオンリーのゲストが来ていました。
ウミウシを始めた私としては、いい勉強の場です。
しかし、あれだけ多くの図鑑が出ていながら、本当の不明種が多い種類ですね〜
そして、奥が深い・・・
先日、ケイカイの入った時の事です。
ドングリガヤにマツカサウミウシ系が付いています。
これは、何年も前から付いていて
昔、一時期ウミウシを勉強した頃(実は一回勉強した事があるのです・・・)には
バライロマツカサウミウシって呼ばれていました。
しかし、その後「本州のウミウシ」↓
が出ると、大島で撮影された写真は「マツカサウミウシ属の1種1」と載りました。
「バライロマツカサウミウシ」との差は図鑑によると
「触角鞘縁の前端が2本の伸長する」のが、マツカサウミウシ属の1種1
「触角鞘縁の前端が波状」のが、バライロマツカサウミウシ
とありました。
つまり↓
「バライロマツカサウミウシ」の全体
そしてその触角
矢印の部分が波状になっているのがお分かりでしょうか?
「マツカサウミウシ属の1種」の全体
その触角
矢印の部分が2箇所、伸びているのが分かりますか?
この2種、同じ場所に付いていました。
う〜〜ん これで別種になるのか・・・
毎回、写真を撮影して拡大しないとなんだか分からないというのは困りもんですね。
ついつい同じ種類じゃないの〜って思ってしまいます。
皆さんどう思いますか〜〜??
自然厳しさ
2010年2月10日
秋の浜 14℃
今日も深い所に行ってきました。
昨日のキシマハナダイは勿論いましたが、それだけなんですよね〜
何となく、今日の深場は不発で終わりました。
しかし、浅場で物凄い光景を目にしました。
まずは写真をご覧下さい。
説明しましょう。
浅場へ戻って来ると、異様に貝から飛び出しているクロシマホンヤドカリがいました。
(写真右)
そして、その貝を掴んでいるもう1匹のクロシマホン
このクロシマホンを含む、ホンヤドカリ属の仲間は、冬場に「産卵前ガーディング」という
繁殖行動をします。
卵を持った雌を雄がハッチアウトまでキープするのです。
ハッチアウトが終われば、掴んでいる雄が交尾を出来るというシステムです。
これは、カニにも見られる行動です。
一瞬見た時、ガードされるのが嫌で逃げているんだと思いました。
しかし、何だか様子がおかしい・・・
観察を続けると、貝を掴んでいた方のヤドカリが
飛び出しているヤドカリの腹部を挟み始めました。
明らかに攻撃しています。。。
ここまで見て、これは宿貝の奪い合いだと分りました。
奪い合いというよりも、強奪ですね。
初めは一生懸命逃げていたヤドカリの動きが段々悪くなってきました。
どうやら、腹部への攻撃が効いてきたみたいです。
その内、壁の中段から下へ落ちてしまいました。
凄かったのは落ちた後です。
下に落ちて後も、攻撃が続き、その内段々動きが悪くなってきました。
その時です、貝が2匹近寄って来ました。
ムギガイという種類の貝(写真手前)です。
なんと、その弱った虫の息のヤドカリを襲い初めたのです。
まだ死んでる訳じゃなんですよ、脚はまだ動いていました。
なのに食われ始めちゃったんですね〜〜 恐ろしい・・・
その後は、結局死んでしまいました・・・なんて恐ろしい事でしょう・・・
面白いのは、襲っているヤドカリの上にもう1匹クロシマが乗っている事です。
死んじゃった方の貝に襲っている方のヤドカリが移ったら
そっちの貝に移るつもりなんでしょうね〜〜
頭がいいですね〜
しかし、自然界厳しいもんですね。
やっぱり綺麗ですね。
2010年2月9日
やっぱり大島にも居たのね〜
2010年2月8日
秋の浜 14℃
今日は、カメラを持ってのんびり潜ってきました。
目的は、前回ブログで紹介した、ウミウサギの撮影です。
絞りを変えて、何度も撮影してしまいました。
いや〜 ファインダー越しに見ると益々綺麗です。
その後は、浅場で石捲り
何が出てくるかな〜と、捲って行くと
ま〜色々と出てきます。
実は、地味〜に撮り溜めてるヒラムシの仲間なんかを撮影していると
こいつが、出てきました
実は狙って探していたのですが、まさか出会うとは
オカダウミウシです。
非常に小さいウミウシで、大きくても5mm位
石の下に付くウズマキゴカイを食べるという話だったので、浅場で石を捲ってみました。
捲った石をジ〜っと眺めると、何やら1mm位の動く物体が・・・
発見です。
いや〜 コンデジではこんな写真が限界でした。
あと、ジョオウミノウミウシも発見!
中々、充実した1ダイブでした