伊豆大島ダイビングセンター

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大島のシャコ3

2017年8月4日

昨日・一昨日に引き続き、島根大学 汽水域研究センターの大澤先生に同定して頂いたシャコです

0727-5mコドモフトユビシャコ

こいつも岩礁域で時折見られるシャコです
「海の甲殻類」にも似たようなシャコが載っています
同定の結果は、コドモフトユビシャコだそうです

これは~そのまま体色で見てもいいもんなんでしょうか・・・

中々、シャコ奥が深いです!

伊豆大島のシャコ2

2017年8月3日

昨日に引き続き、島根大学 汽水域研究センターの大澤先生に同定して頂いたシャコです

20160422-30m Gonodactylellus rubriguttatus

コフトユビシャコ属の1種
Gonodactylellus rubriguttatus
です

数はそんなに多くないですが、時折見られる小型種です
この鮮やかな黄色い体色をしたシャコは他にはない感じです

さて、種小名にあるrubriguttatus
「赤い斑紋がある」という意味なのですが
・・・どこにあるんでしょう??

これは気になる~~!!
先生に質問してみます!

と翌日~
大澤先生から光栄にも返信を頂きました
なぜ種小名がrubriguttatus なのか?
この学名「赤い斑紋がある」という意味なのですが
赤い斑紋なんて全然見えません

すると、先生が謎を解いてくれました!
DSCN4499
赤い斑紋は、なんとここにありました!
捕脚(鎌状の脚)の長節の内面にあるそうです
これは知らなかった!!
捕脚の長節の内面にある斑紋の色彩は,フトユビシャコ科の種の識別形質の1つとされています。
との事!
これは勉強になりました~
ありがとうございました。

伊豆大島のシャコ

2017年8月2日

1年以上、更新していなかった裏ブログ
サボっていたわけじゃないのですが、表のログが十分マニアックな時がある事もあり
こっちを書く時に、下調べに物凄く時間がかかるのです。。。

しかし!!これからはジャンルに囚われずに更新していきます
貝とかいっぱいネタあるので~
そんな訳で、今回はシャコです
島根大学 汽水域研究センターの大澤先生に色々と同定して頂いたシャコ類をまとめて行こうと思います
そもそも、採取が難しいシャコ類なので、まだまだ種類は少ないのですが
ここに書いて記録に残したいと思います

今日はこいつ
0623シャコsp
大島の岩礁では、本当に良く見る種類です

特徴は~
IMG_9349 (2)

捕脚の内側に白く囲まれた円形の暗色斑を持ちます

このシャコ、一体何者なのか?というと
「トンガリフトユビシャコ Gonodactylus smithi Pocock, 1893によく似ていますが,
尾節の隆起の特徴が違っているように思えます.
トンガリフトユビシャコは沖縄のサンゴ礁原でよく見るシャコ類の1つですが,沖縄の標本とは色彩も大きさも異なっているように感じます.
今回の標本は,フトユビシャコ属Gonodactylusの未記載種の可能性があります.」

というお答えを大澤先生より頂きました
という訳でフトユビシャコ属の1種という事になります

そうなんですよね~尾節の写真を撮っておかないといけないんですよね~・・・
次回からはしっかり撮影します

しかし、シャコ類って未記載種おおいんだろな~・・・

笑うカニダマシ

2016年5月2日

GW中ですが、ちょっと時間が取れたので
久々に裏を更新~~

今日はカニダマシです
前々から気になっていたカニダマシなのですが
今年、島根大学汽水域研究センターの大澤先生に同定して頂きました
113-12m野田浜カニダマシsp (1)
甲羅の模様がまるで誰かの笑顔に見える為
笑うカニダマシって呼んでいたのですが
なんと、学名がありました!!
Heteropolyonyx biforma
え~っと、ヘテロポリオニクス・ビフォルマ
かな~全然自信ないんですが・・・
しかも、記載が大澤先生なんです!
やっぱり凄いですね~~
記載された先生に同定してもらうのっていいですね~♪
ありがとうございました!

タイワンヒライソモドキ

2015年12月6日

駒井先生に同定をお願いして標本の中で
今回最も結果を楽しみにしてた!と言っても過言ではないカニです
今回も駒井先生に同定して頂きました~

それはこのカニです
0628 タイワンヒライソモドキ (1)
その名もタイワンヒライソモドキです
汽水域に生息するカニで、川のない大島では非常に貴重な種類です
海岸線で湧水が海に流れ込んでいる場所で局地的に見ることができます
他の湧水がある所も歩いて調べたのですが、本当に一ヶ所以外その姿を見ませんでした

甲羅は平坦で、四角というよりは丸みを帯びています
甲の側面に剛毛が生えます
前側縁に小さな切れ込みが1つだけあります

雄のハサミにはこんな感じに毛が生えます
0628 タイワンヒライソモドキ (2)

一時期、このカニがいる場所が護岸工事されました
凄く、ヒヤヒヤしていたのですが特に湧水にも影響はなく
今も限られた場所に生息しています

日本のレッドデータいうサイトを見ると
場所によって絶滅危惧種Ⅱ類、または準絶滅危惧種に指定されているようです
ここまで生息場所が限定されているなら、大島の個体群も是非準絶滅危惧種位になってもいいレベルかと思います

こんなに貴重なカニが大島もいると思うと益々大島が好きになりますね~

アカイソガニ

2015年12月3日

先日にアラサキモガニですが
いつもお世話になっている駒井先生から貴重な論文を頂きました
ありがとうございます
勉強します!!

さて、今日はこのカニです
以前も書いたのですが、しっかりと標本に基づいての同定結果を元に書くのは初めてなので再度書きます
今回も駒井先生に見て頂きました!

0527アカイソガニ (1)
アカイソガニです。

正面から
0527アカイソガニ (2)

甲はまるみが強く、その背面は平滑で全体は赤茶褐色で上部は赤紫色と灰色のまだら模様。
はさみや脚は薄い赤褐色で、大きなオスでははさみが白くなります

このカニ分布域も広く、特に珍しい!!という印象も受けないのですが
とにかく、世の図鑑に載っていません
うちの図鑑でも載っていたのは、1冊だけでした
ネットで検索をかければ、結構な数が出てくるので、やはりかなりの普通種なのでしょう

しかし、大島では限られた場所にしかいません
どのような場所にいるかと言うと
潮間帯上部と呼ばれる潮は引くと、完全に露出してしまうような場所にしかいません
それも、砂浜とかではなく、ある程度の大きさの石が海岸線から陸地まで連続している様な環境にしかいません
以前、レッドデータの調査で研究者の方と磯を回った時に
このカニがいるのは、自然が豊かな印だ
と仰っていました。実に嬉しかったです
環境が限られているという事は、その環境が護岸工事等で壊されたら
あっという間に居なくなってしまうカニです
そういう意味でも、島の人達に存在を知ってもらいたいものです

アラサキモガニ

2015年12月2日

駒井先生に同定をお願いしていた標本の結果を元に
最近、裏ブログを書いています
暫しサボってしまいましたが。。。

今日の裏ブログもカニ
その名もアラサキモガニ Pugettia vulgaris Ohtsuchi, Kawamura & Takeda,2014 です。
昨年記載されたばかりの新しいカニです

全く情報はないので調べてみると
非常に面白い報告がネットに上がってみました
それは~ってその前にどんなカニか!?というとこんなカニです
0527アラサキモガニ

このカニ相模湾長井(三浦半島)で調査されているのですが
同地にて、優先種2種(1種はヨツハモガニ)になるそうです
という事は、大島でも極々普通種という事になるのでしょう
私が大島で記録している物も春~夏と
水温の一番低い時期から、高水温の時期までは居るので
通年見られるカニだと思っています

先に書いた報告によれば日本産のモガニ類には未記載種を含み7種おり
その中の1種がアラサキモガニだそうです

じゃ~よく似たヨツハモガニって何?っていうと
ヨツハモガニ
こんなカニです

これらの種は、海藻等を体に付着させる「デコレーティング」という行動をとります

主に紅彩類を体につけるようです
アラサキモガニ (1)

では、ヨツハモガニ・アラサキモガニを含む7種との形質的な物わからないのですが
分かりやすいのはこれですかね~
20140829アラサキモガニ (1)

これは付着物が少なく甲羅の形がよく分かります
とりあえず、上位種であるヨツハモガニの形質と比べてみます
①ヨツハモガニ
甲は縦に長い二等辺三角形で、甲面は盛り上がり滑らか

 アラサキモガニ
甲羅の形は変わらないのですが(ちょっと横に広いかな?)
甲面の滑らかさは感じませんね

②ヨツハモガニ
前側縁の前半に板状の張り出しがあり、後方の棘は張り出しが強い

 アラサキモガニ
同じく板状の張り出しは有るように見えますが、こりゃ~ちょっとそこを注目して撮影しなきやですね
そして、前側縁後方の棘にも見た目では違いが見つかりません

③ヨツハモガニ
前側縁と後側縁の堺に1歯ある

アラサキモガニ
これは両種ともありますね~・・・

甲羅の形を見る限りほぼ2種には変化がありません
こりゃ~はさみの形か雄の生殖肢とかですかね~

ちょっと調べてみます
分かったら報告します

ヒメシワオウギダマシ続き

2015年12月1日

先日書いたヒメシワオウギダマシの続きです
甲羅の模様も甲面の粒や窪みも、個体によって結構微妙な個体も多く
触角に目を付けました
手持ちの写真を見る限り、茶色に白い線が入るという特徴が全てに当てはまります
これはいける!!と思っていました

この写真を見るまでは
0707-25m ヒメシワオウギダマシ01

触角のアップ
0707-25m ヒメシワオウギダマシ (1)

この個体も駒井先生に同定して頂いたものです
気になるのは発見した水深が25mとこれだけ深いという事・・・
体色も他の個体に比べ、とても明るい色をしています
そのせいか、触角は全く違う色彩でした

こういう個体がいるとなると、触角説は使えなくなります
どの個体でも共通の特徴・・・
・・・今現在見つかってません
つまり、我々ダイバーが必要とする、色や模様の情報が全く通じない種類のようです

ならば甲羅の形で見るしかないですね
ネットでも色々とヒメシワオウギダマシの写真を見てみましたが
結構、トガリオウギガニと混同している物が多かったです

数を見て、甲羅の形をインプットするしかないですね
各域が区画され、前側縁に突起状の5歯
も~特徴これしかないです
数を見て、も~悩まないようにします!!

ヒメシワオウギダマシ

2015年11月30日

やっと去年からの標本同定が帰ってきました
お忙しい中、同定して頂いた駒井先生には本当に感謝です

図鑑に載っていない種類も多いのですが
今日は敢えて図鑑に載ってる種類を、自分の勉強のために上げておこうと思います
種名はタイトル通り、ヒメシワオウギダマシMicrocassiope orintalis Takeda & Miyake, 1969です

どんなカニか!?というと、こんなカニです
227-5mヒメシワオウギダマシ (1)
ま~地味ですよね

図鑑の説明を読むと
甲は横長で楕円系
これは納得です
甲面はやや隆起し、粒や窪みで覆われ
0519ヒメシワオウギダマシ (1)
なるほど!

1114-3mヒメシワオウギダマシ (1)
う~ん、粒や窪み・・・・

0706-3m ヒメシワオウギダマシ (1)
粒~~??
ま~ありますね・・・

甲域は深く分かれる
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
この個体なら納得ですが・・・
上の他の写真だといまいち良く分かれる様には・・・

前側縁は5歯、先端は小さな突起状
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
5歯?5歯と言えば確かに5歯ですね

体色は変異が激しい事がわかっています
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これも

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これもヒメシワオウギダマシですから~

はさみ脚も掌部上縁は粒や窪みで覆われ、あばた状
1114-3mヒメシワオウギダマシ (2)

向かって右のハサミが分かりやすいですかね~
でも、こういうの結構いるんですよね~

これはもっと違うところで見ないと!!
と言うわけで、着目したのは触角
0706-3m ヒメシワオウギダマシ (1)
ちょっと分かりづらいですが
茶色で白いバンドが1本入ります

ちょっと不確定ですが、この線で攻めてみます!
さて、ど~なりますかね~

(記事に載せた個体は全て、駒井先生にお願いし標本を見て頂き「ヒメシワオウギダマシ」と同定されたものです)

マルディビアガニ

2014年6月17日

今日もゲストのいないIDC
海にも行かず、せっせと店周りに防腐剤塗料を塗っていました
一応、雨の前に目標達成です
疲れた~海行きた~い

そんなストレスを発散させるべく「裏」更新です
今日のネタはこのカニ!
駒井先生に同定して頂いた物の1つです

IMG_8356[1]
名前はマルディビアガニといいます
昨日、モールスガニといい変わった名前のカニだったので
いつ見たいと思っていました

サンゴの穴に体を横にして隠れており
何年も前からその正体を突き止めたかったカニです
今年3月やっとその全身が見られました~

マルディビアガニを検索すると
標本の写真が1枚出てくるだけです
写真や絵が載っている図鑑も手元にはありません
唯一、標本写真が載っている、私の大好きなHPにも
ちゃんと「イシサンゴ類等の穴に生息」とあります
やっぱり、あれがこいつの生活の仕方なんですね~

しかし、分布域とか気になる所ですが、情報がありません
誰かしりませんかね~・・・・