伊豆大島ダイビングセンター

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キュートなカイカムリの仲間

2011年3月9日

甲殻類の中でも、非常に興味を惹かれるのはカニの仲間です。
前にも書きましたが、日本産には1200種以上の種類がいるようです。
図鑑に載っているのはその極一部。
生態写真が無い種類なんてザラでしょう。
そんな謎だらけのカニの中で、最近興味を惹かれたのはこのカニです。
20110309kaikamuri
先週末、ゲストの方に見せてもらったカニ。
カイカムリの仲間です。
(片方ハサミが折れているのが残念)
う〜〜ん 実にキュート。
カイメンを被っているのですが、岩肌に付いている不自然さがバレバレ
魚は騙せても人間は騙せません。
この手の仲間も沢山記載されておりますが、図鑑に載っているのは極一部・・・
こりゃ〜 そろそろ巨大なサイズの「海の甲殻類」が必要なんじゃないでしょうか?
誰かがやってくれる、そんな日の為に地味な種類も撮影しておかねば〜〜!!
(と勝手に写真貸し出す気満々のヤツ・・・)
でも、何度見ても可愛いな〜〜♪

実は私ジュリアです。

2011年3月6日

タイトルから「いきなりなんのこっちゃ?」と思った方も多いでしょうか?
別に私本人がジュリアって訳じゃないんです
(知ってるちゅ〜の!!)
では、誰がジュリアなの?っていうと〜こいつです↓
20110306yuriagai
ウミウシ好きの方は、名前がすぐ分るでしょう
ユリアガイです。
ウミウシですが、二枚貝を持っています。難しく言うと二枚貝腹足類といいます。
ユリアガイの何処が、ジュリアなんだ?というと
このユリアガイ、学名をJulia exquisita  と言います。
学名は、属名と種小名に分かれており
この場合 ユリアガイはJulia属になります。
そうです、ジュリア属なんです。でも和名はユリア。
これは、学名で使われるラテン語の読み方が原因で、「J」は「Y」と読みます。
なので、ユリアになっているのです。
知らない内に使ってる学名シリーズなんですね〜〜
因みに、マンタもカラッパも学名です。
学名を英語読みする学者の方もいらっしゃいます。 
となるとユリアじゃなくて、ジュリアと読む事になるんでしょうね〜〜
実は、このウミウシ。個人的には初めてみたんです。
あるゲストの方から2年ほど前から「見たい見たい」と言われていました。
まっ ウミウシは専門外なので、諦めていたのですが、偶然目に入りました〜〜
ゲスト以上に嬉しかったです(笑)
次は、ゼブラジュリアかな〜〜

ウッキ ウキ〜〜♪

2011年3月5日

2009年から始めた貝のHPも段々と掲載する種類が増えてきました。
やるなら中途半端じゃなく、巻貝・二枚貝・ウミウシ・陸生貝・イカ・タコまで網羅しようと
地道にやっています。
しかし、やっぱりその中でも好きな物があるのです。
それは、やっぱりタカラガイ。
私が、貝をやり始めたキッカケもある綺麗なタカラガイを拾ったのが原因です。
今、現在39種類の生態写真を撮影しています。
この度、40種目となる記念すべきタカラガイに出会いました〜
20110305uki
ウキダカラで〜す。
出来ればもっともっと外套膜が出てる写真を撮りたかったのですが
中々、出てきてくれませんでした(涙)
でも、水管が出ているから良しとします!!
次は何に出会えるのかな〜?

これってクロサンゴガニyg?

2011年3月2日

大島には、少ないながらもテーブルサンゴがあります。
ここ数年は、温暖化の影響が少し数が増えてきている気がします。
こういうホストが増えると、見られる生き物も増えてきます。
サンゴガニの仲間やモシオエビの仲間等がそうです。
サンゴガニ系は数種見る事が出来ますが、南から流れてくる種類は小さくて良く種類が分かりません。
そんな中、昨年のシーズン中に発見した、サンゴガニの仲間にまた出会えました
20110302kurosango
個人的にはクロサンゴガニの若齢個体かな?と思っています。
甲殻類は、若齢の時に甲や脚に色が出ない事が多い気がします。
ヤドカリなんかもそうです。
色の派手なサンゴヤドカリ系等は甲羅や脚が小さい時には白い事がおおいです。
これも、そのパターンなのかな〜?なんて気がしています。
クロサンゴガニが普通に見られる地域のガイドさんなら、若齢個体も見ているでしょうから即答なんでしょうが
大島では出ても数が少なく、まして成長する事なんてないので尚更解りません。
しかし、2月にまだ生き残っているのですから、ちょっと期待してしまいます。
このまま、ここで大きく育ってくれれば、謎が解けるかも知れません。
何の種類か解りませんが、とにかく可愛いですね〜
地味なオウギガニ系やクモガニ系ばかり見ている私にしては、眩しいくらいです(笑)
今、水温は17℃。このまま頑張れ〜〜!!

初めて見るハナゴウナ

2011年2月25日

いきなりタイトルに「ハナゴウナ」なんて書きましたが
ハナゴウナとは貝の仲間です。
基本的に寄生生活を送る物が多く、ヒトデやウニ・ウミシダなどにくっ付きます。
今回見たハナゴウナもウミシダに付いていました。
20110225hanagouna
ウミシダい付くハナゴウナは、オオウミシダトウマキクリムシ位しか見た事がありませんでした。
しかも、このタイプに付くのは初めて〜〜
良く見ると可愛い黒目が2つ見えます。
なんて種類かは不明です・・・・
後程、貝の師匠に聞いてみます。
まだまだ、貝もウミウシもカニも知らない生き物ばかりです。
こういう出会いがダイビングしたいと思わせるんですよね〜〜♪
明日は何に会えるやら??

今年はウミウシ不作なんでしょうか?

2011年2月24日

今年は、水温が順調に下がったと思っていたのですが
結局、本来一番水温が低いはずの2月で、水温17℃という高水温・・・
全く、異常気象もいいところですね〜〜
初め、順調に出始めたウミウシも何だかすっかり出が悪くなって来てしまいました。
それでも、浅場の壁で張り付くと何だか見つかります。
やっぱり大半は、ミドリガイになります。
先日、こんなウミウシを発見しました。
20110224midorigaisp
キフチにしては、触角に暗色の縞がないし・・・
こりゃ〜 ウミウシ得意のspですかね〜 
誰か教えて下さい。

また見つけちゃった♪カンザシsp.

2011年2月22日

北東の風が強く吹き、昨日・今日とい秋の浜に入れません。
そんな時は、王の浜へGO〜〜
いつも行かない方へ流してみました。
壁は、切り立っているのですが、なんとも何も生えてない・・・
もっとウチワとかいっぱいあるのを期待したのですが、やっぱりって感じです。
そんな中、ふと大きなサンゴが目に入りました。
カンザシヤドカリ付いてないかな〜?と覗くと
なんと、カンザシヤドカリsp.がいました〜〜
20110222kanzasisp
一昨年、野田浜で発見し、何度通っても撮れずにいたあいつです。
こんな冬に発見出来るとは〜〜
いや〜 潜って良かった〜〜
しかし、この種が出て何故THEカンザシヤドカリが出ないんでしょう??
あ〜〜 13年前に撮影しておけば良かった・・・
今年こそは、THEカンザシ狙います!!

カニ・・・やっぱり奥が深い

2011年2月21日

先日、ちょっと変わったオウオギガニの仲間を発見しました。
石を捲ったら偶然出てきたって感じです。
いまいち甲羅の形に見覚えがなかったので、撮影してみました。
20110221ougigani
ガイド中だったので、一応ゲストにも見せたのですが
ま〜 リアクションはいまいち・・・
そうですよね〜 これだけ地味ですから
そんな中、一人ハイテンションで撮影する私。
何度見ても見た事無いカニです。
これは〜 と思い、駒井先生にお聞きしました。
お答えは↓
>添付の写真のカニはオウギガニ科オウギガニ亜科のMarratha angusta (Rathbun, 1906)に似ています.
>最終的な同定は標本をみてからですが.ハワイ,アミランテ,南シナ海から記録がありますが,
>稀種の一つだと思います.
稀種!?? すげ〜 こんなに地味〜なのに学術的にはレアなんですね〜
奥が深い・・・
しかも、カニって名前がついている奴だけで約1200種もいるらしいです。
凄い・・・カニも凄いが、それを同定できる学者さんが凄い・・・
これからもカニ頑張ります!!

生態写真初!??(な〜んて)

2011年2月17日

貝の中には、1cmにも満たない小型の種類が多くいます。
壁をジ〜ッと見たり、石を捲ったりすると下から出てきます。
そんな仲間に、「シラタマガイ」の仲間がいます。
大抵、外套膜で体を覆っており
一瞬、小型のウミウシかと思ってしまいますが、ちゃんと水管が出ています。
小型のこの手の仲間と言えば、ザクロガイかシラタマガイしか見た事ありませんでした
しかし、先日何か違うな〜という奴を発見しました〜
20110217sagamisiratama
こやって外套膜を被っていると、全然分からないのですが
まず、発見した水深が深かったので、怪しいな〜と思いました。
外套膜を剥くと、貝に細かい螺肋と呼ばれる筋が入ります。
普通、シラタマガイには真ん中に溝があるのですが、こいつにはどうしても溝が見えませんでした。
と言っても、大きさは5mm位でしたので、自信が無く
貝の大師匠に聞いた所
「サガミシラタマガイ」という種類でした〜〜
わ〜い 1種増えた〜♪
ネットで検索してみたのですが、何も情報が出てきません。
学名で検索しても一緒・・・
こりゃ〜 生態写真初かも!!??

何だこのカニ!??

2011年2月13日

潜っていると、「何だ?この生物は?」と思う生物に良く出会います。
あまりにもその数が多く、大抵そういう生物に関しては図鑑はなんの役にも立ちません。
そもそも何処を調べれば良いかも分からない事が多いのです。
ネットの検索も一緒、何のキーワードで検索すればいいのかも分からない生物が多すぎます。
余程、ケッタイな生物ならともかく、図鑑の充実している甲殻類でもこの始末だから困ります。
例えば、先日見つけたこのカニ・・・
20110213kani
大きさもかなり小さいのですが、何だか良く分かりません。。。
ヒメソバガラガニに近い体の形ですが、なんとも・・・
残念ながら撮影中にウネリで飛ばされてしまい、実物はどこかに行ってしまいました。
益々謎のままです・・・
誰か教えて下さい。