伊豆大島ダイビングセンター

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Archive for 'カニ'

ヒメオウギガニ

今日は、、オウギガニの仲間です。
駒井先生に同定した頂いたものです。
本当に感謝です!!

オウギガニの仲間は、カニの中でも結構好きで良く石の下から探しては見ています
しかし、本当にどれも同じに見えてしまう・・・
とにかく、余程特徴的じゃ無い種類じゃなければ、今の私の実力では分りません。

今日ここに紹介するヒメオウギガニもそんなカニでした。
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とても、甲羅の光沢が目立ったカニです。

別個体はこれ
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甲羅の色は様々なので、甲羅の形や他の特徴で覚えていかないといけないのですが
少し小さい個体だ前側縁の棘も良く分りません・・・

もっと小さいとなおさら・・・
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これはかなり小さい個体でした。
可愛い~~♪

共通して言えるのは、脚の長毛が生えている事
調べるとこれはヒメオウギガニの特徴のようです。

後、はさみ脚のあるこの溝
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
これは、分り易い特徴かも~~
次からここに注目してみます。

載っている図鑑を見ると、かなり広い範囲で日本に生息しています。
いや~勉強になった~

次回もオウギガニの仲間で~す。

 

トゲイソクズガニ

さて、昨日に続いての第2弾です。
駒井先生に同定して頂いたカニを載せていきます
カニ類を調べていると、どうしてもこの手のモジャモジャ系にあたります
クモガニの仲間に多く見られるのですが、体に海藻等を付けている種類です。
オウギガニ等に比べ甲羅の形が分り辛く、正直水中で見分けるのは困難な気がします。

しかし、カニを調べて行く上で避けては通れない道です。
今回のカニはこれ~~
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トゲイソクズガニです。
その名の通り、良く見ると甲羅の横に棘が見えます。
発見したのは水深3m。調べてみると潮間帯から見られるようです。
写真で見ると本当に棘が目立って見えますね~
これが、水中で分るか?が問題ですね・・・

先日、発見したカニがこいつ
IMG_6735

真上から撮ると、どうしても脚にピントが合わなくなります。
勿論、それでも真上から撮影するのですが、この手のモジャモジャカニは横から撮影もしておきます。
眼とはさみ脚が分ると、カニっぽく見える様になるからです。

これも、トゲイソクズガニかと思ったのですが、何だか違う気がしてきました・・・
本当に、クモガニの仲間は奥が深いですね~

次はオウギガニ系をご紹介~~お楽しみに~

ムラサキアワツブガニ

ここ数年、大島産のカニを調べています。
千葉中央博物館の駒井先生に同定して頂いています。
お忙しい中、本当に感謝の言葉しか出てきません。

昨年11月からの調査分のお返事を先日頂く事が出来ました。
甲殻類図鑑では、もはや定番の本「海の甲殻類」
この図鑑の載っていない種類が、同定結果の中には沢山ありました。

折角なので、このIDC「裏ブログ」で公開していきます。

まずは、ムラサキアワツブガニです。
とにかく、写真をご覧ください。
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正面から見るとこんな感じです。
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もう11個体。
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こちらの正面はこんな感じ。
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正直は、真上からだと中々分かり辛い気が・・・
正面から見れば、はさみの顆粒状の突起が目立ちます。 これは、かなり特徴と言える気がします。
次見て分かるか、早く出会いたいですね~

大島では、水深8mと35mで発見しています。
かなり、生息範囲に幅があるようです。
しかし、生息環境は岩礁の転石下です。

中々奇麗なカニですね~

さて、次回は~~ちょっと地味なカニをご紹介で~す。 乞うご期待!!

テナガヒメガザミの仲間?

さて、12月に入って、暇なIDCになってます。
そんな訳で今まで、さぼり気味の裏ブログを更新して行きます!!

先日のナイトで撮影したカニからご紹介!!

ナイトで潜ると、この手のガザミに仲間は多く見られます。
以前、一番多く見られる種類を専門家の方に見て頂いたのですが
残念ながら、正体は判明せず・・・
テナガヒメガザミ種群の1種という結果に。
如何に、分類が難しく困難な種類なのか!という事を思い知らされました。
しかし、懲りもせずにまたこんなカニを撮影してしまいました。
一番多く見られる種類とは、明らかに甲羅の形を違います。
こいつは、上手く名前が分ると良いのですが・・・

カイメンガニの謎に挑む!!

さて、表のブログに書いたカイメンガニの結果発表です。
簡単に言うと、大島で今見ているこのカニ↓

こいつはカイメンガニなのか?オオカイメンガニなのか?という事を確認してみました。
カイメンガニとオオカイメンガニの違いは甲羅にある棘が一番分かり易いです。
細かく書くと分り辛いので、簡単に書くとカイメンガニには甲羅の中心線上に2つ目立つ棘あります。

それに比べオオカイメンガニには、4つの棘があります。

しかし、写真の通り背中に多くの付着物を付けるこのカニにおいて
その棘を確認する事は、フィールドではほぼ不可能です。
では、一体どこを見れば良いのかを「原色日本大型甲殻類図鑑Ⅱ」を見て考えてみました。

そこで目を付けたのが甲羅の一番上(眼の上)に飛び出ている額棘という部分
この図鑑によると、カイメンガニの額棘は「左右に強く曲がり先端に小球がある」とあります。
そのに比べオオカイメンガニの記述には「前半は強く後方に曲がり先は鋭い」とあるではないですか!
つまり、甲羅の一番先端にある棘が尖っていればオオカイメンガニ
先が小さな玉状になっていればカイメンガニという事になります。
早速、確認してみました~

分り易く裏側から撮影してみました。
赤丸で囲んである部分が額棘の先端です。
見事に尖っている様に見えます、少なくとも小球らしき物は見えません。
つ~ま~り~ これオオカイメンガニですね!!

図鑑の分布域を見ると
カイメンガニは東京湾~日向灘・天草灘
オオカイメンガニは相模湾・熊野灘・南紀・日向灘とあります。
こちゃ~大島にカイメンガニが居ても可笑しくない訳です。
生息水深は両種とも10~50m
生息環境も同じ岩礁底とあります。
こりゃ~探さないと~THEカイメンガニ
その小球というのが、しっかり目に見て分る物なのか確認しないと
この結果も仮説の域を脱しません。

THEカイメンガニが発見出来たら、またここで報告しま~す。
どこに居るんだ~カイメンガニ!!

何ワタグズガニだ??

先日、ヒメテグリの産卵を見ていた時です。
目の前をモゾモゾと動くカニを発見。
「コワタクズガニか~」と特に撮る物が無くなってから撮影してみました。
体中に海藻を付け、一見カニには見えないこの手のカニは、
やはりハサミと眼にピントが来るように撮るのが一番カニらしく写ります。
なので、斜め横から撮影!!

撮影した画像を見て「おや!??」
こんな模様のハサミは見た事がありません。
念の為、額角を確認。
う~ん、THEワタクズガニやコワタクズガニとはちょっと違います。

そこから、気合を入れて撮影してみました~

さ~て、君は何ワタクズガニなのかな??

イボツブコブシかも~

先日のナイトで発見したこのカニ↓

本日、駒井先生からお返事を頂きました~
あくまでも、暫定的な同定ですが
「イボツブコブシのように見えます.それほど稀な種というわけではありませんが,
相模灘海域からの記録はないように思います」
との返信が!!!

調べてみると、確かに結構画像はネット上に出ています
しかし、どれも沖縄等の南方ばかり
相模灘初記録って事かな!??
だとしたら嬉しいですね~
いや~やっぱりナイトは最高ですね!!

オザキヒシガニもう完璧!!

以前、この「裏」ブログで書いたカニに「オザキヒシガニ」というのがあります。
転石下に隠れており、ナイトでは表に出てくる事もあります。
大島にはそんなに多くはないですが、通年生息しているようです。

とにかく、体に付着物を付けていたり、汚れていたりで色って物が安定していません。
これも、オザキヒシガニだそうです。


こんな色の白い奴もいるんですね~
最初から、体の色なんか当てにはしませんが、付着物が付いていると甲羅の形も怪しいもんなんです。
でも、これなら良く分かる~
これで、完璧!!もう間違えませんよ~!!

ケブカガザミって知ってます?

前回、駒井先生に見て頂いたカニ達を
全部、公開したつもりだったのですが、このカニを忘れていました。

その名もケブカガザミと言います。
発見した時には、すぐに名前が分かるだろう!なんて簡単に考えていたのですが
ガザミの仲間ってみんなこんな模様してるんですよね~
そこで、駒井先生に見て頂きました。
その結果がケブカガザミ!

いや~こんな名前聞いた事無い・・・・
しかし、どこが毛深いんでしょう?
ネットで調べても全く情報が出てきません。
インターネットもカニの前では無力ですね~~~(笑)

話に聞くとガザミの仲間は、水中で区別が付くのは極僅かのようです。
また、奥が深いや・・・・

これはヒメツバサコブシか??

さて、昨日の表ブログに書いた所見のカニ。
それは、こんな奴だ~~

あっ2個体いる訳じゃないですよ。
右側のは抜け殻です。
脱皮すると中身こんなに大きくなるんですよ~
どんな奴でも1,5倍にはなって出てきます。
どうやって入ってたの?って感じです。。。

ゲストの方には「宿題」という形で答えを保留にして頂きました。
このカニ大きさ甲幅で1cm無いんです。
こんな小さいカニ、見てすぐ名前分かりません。。。。
だって、変態じゃないし僕・・・

しかし、色々と調べてみました。
勿論、「海の甲殻類」には載っていません。ので初めから開く事もせず
まずは、「原色日本大型甲殻類図鑑Ⅱ」を開いてみました。
残念ながら該当しそうなコブシガニの仲間はいません・・・

そこで「相模湾産蟹類」を開いてみました。
そこに載っていたヒメツバサコブシの図版がよく似ています。
潮間帯に生息って事なので、見る人が見れば即答なんでしょうね~
誰か教えて下さい。

しかし、酷い写真なので一眼で今度とり直そうっと!!