アカイソガニ
2015年12月3日
先日にアラサキモガニですが
いつもお世話になっている駒井先生から貴重な論文を頂きました
ありがとうございます
勉強します!!
さて、今日はこのカニです
以前も書いたのですが、しっかりと標本に基づいての同定結果を元に書くのは初めてなので再度書きます
今回も駒井先生に見て頂きました!
甲はまるみが強く、その背面は平滑で全体は赤茶褐色で上部は赤紫色と灰色のまだら模様。
はさみや脚は薄い赤褐色で、大きなオスでははさみが白くなります
このカニ分布域も広く、特に珍しい!!という印象も受けないのですが
とにかく、世の図鑑に載っていません
うちの図鑑でも載っていたのは、1冊だけでした
ネットで検索をかければ、結構な数が出てくるので、やはりかなりの普通種なのでしょう
しかし、大島では限られた場所にしかいません
どのような場所にいるかと言うと
潮間帯上部と呼ばれる潮は引くと、完全に露出してしまうような場所にしかいません
それも、砂浜とかではなく、ある程度の大きさの石が海岸線から陸地まで連続している様な環境にしかいません
以前、レッドデータの調査で研究者の方と磯を回った時に
このカニがいるのは、自然が豊かな印だ
と仰っていました。実に嬉しかったです
環境が限られているという事は、その環境が護岸工事等で壊されたら
あっという間に居なくなってしまうカニです
そういう意味でも、島の人達に存在を知ってもらいたいものです
Posted: 12月 3rd, 2015 under カニ.