アラサキモガニ
2015年12月2日
駒井先生に同定をお願いしていた標本の結果を元に
最近、裏ブログを書いています
暫しサボってしまいましたが。。。
今日の裏ブログもカニ
その名もアラサキモガニ Pugettia vulgaris Ohtsuchi, Kawamura & Takeda,2014 です。
昨年記載されたばかりの新しいカニです
全く情報はないので調べてみると
非常に面白い報告がネットに上がってみました
それは~ってその前にどんなカニか!?というとこんなカニです
このカニ相模湾長井(三浦半島)で調査されているのですが
同地にて、優先種2種(1種はヨツハモガニ)になるそうです
という事は、大島でも極々普通種という事になるのでしょう
私が大島で記録している物も春~夏と
水温の一番低い時期から、高水温の時期までは居るので
通年見られるカニだと思っています
先に書いた報告によれば日本産のモガニ類には未記載種を含み7種おり
その中の1種がアラサキモガニだそうです
じゃ~よく似たヨツハモガニって何?っていうと
こんなカニです
これらの種は、海藻等を体に付着させる「デコレーティング」という行動をとります
では、ヨツハモガニ・アラサキモガニを含む7種との形質的な物わからないのですが
分かりやすいのはこれですかね~
これは付着物が少なく甲羅の形がよく分かります
とりあえず、上位種であるヨツハモガニの形質と比べてみます
①ヨツハモガニ
甲は縦に長い二等辺三角形で、甲面は盛り上がり滑らか
アラサキモガニ
甲羅の形は変わらないのですが(ちょっと横に広いかな?)
甲面の滑らかさは感じませんね
②ヨツハモガニ
前側縁の前半に板状の張り出しがあり、後方の棘は張り出しが強い
アラサキモガニ
同じく板状の張り出しは有るように見えますが、こりゃ~ちょっとそこを注目して撮影しなきやですね
そして、前側縁後方の棘にも見た目では違いが見つかりません
③ヨツハモガニ
前側縁と後側縁の堺に1歯ある
アラサキモガニ
これは両種ともありますね~・・・
甲羅の形を見る限りほぼ2種には変化がありません
こりゃ~はさみの形か雄の生殖肢とかですかね~
ちょっと調べてみます
分かったら報告します
Posted: 12月 2nd, 2015 under カニ.
Comments
Comment from admin
Time 2015年12月12日 at 8:49 AM
モガニ家さん
コメントありがとうございます
記載者の方からコメントを頂けるなんて光栄です!
お言葉に甘えてご連絡させて頂きます
ご教授よろしくお願いします
Comment from モガニ家
Time 2015年12月9日 at 12:43 PM
本種を記載した者です。上から順に、アラサキモガニ、ヨツハモガニ、アラサキモガニ、アラサキモガニです。「甲羅の形を見る限りほぼ2種には変化がありません」という一文にアツくなってしまいました。全然違います。ヨツハモガニの再記載が遅れておりまして、両種の判別形質について、ご迷惑おかけしております。ご不明な点あればいつでも対応いたしますので、個人的にご連絡ください。