伊豆大島ダイビングセンター

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Archive for 12月, 2012

イソカイカムリ

連休中ですが、裏側のアップです。
今日は、カイカムリの仲間。その名はイソカイカムリです。
駒井先生に同定して頂き、種名が判明しました~
ありがとうございます!!

どんな奴かというとこんな奴です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

このカニは、検索をかけると異様にネット上に出て来ます。
そういうのを見ると本当皆さん凄いな~と思います。
私は、この種の生態写真が載っている図鑑を持っていません。
唯一、「相模湾産蟹類」に載っていました。
皆さん、なんて図鑑持ってるんだろう??

「相模湾産蟹類」フクイカムリに良く似ているとあります。
じゃ~どこが違うの?というと、どうやらはさみ脚に違いがあるようです。
フクイカムリには、はさみ脚に不規則な顆粒や隆起があるのですが
このイソカイカムリのはさみ&歩脚は平滑に近いそうです。
この写真だとはさみ脚が見えていますが、確かに顆粒の様な物はみえません。

大島ではこの1個体しか、ちゃんとイソカイカムリだと同定された物がありませんが
日本に広く分布している普通の種類の様です。
これも、次水中でしっかり見て違いが分るか試したいですね~
探してると見ないんですよね~・・・・

次回もカイカムリの仲間をご紹介しておきま~す。

ユビワアケウス再び

今日は、以前もこの裏ブログで紹介したユビワアケウスです。
昨年撮影した個体からごらん下さい。
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こんな感じのモジャモジャのカニです。

そして、これも以前不明のまま紹介しました個体です。
ユビワアケウス (2)
これもユビワケウスだと駒井先生に教えて頂きました。

上の写真は、水深8m程の壁
下の写真は30m近い場所の砂地にいました。
う~ん、水深はともかく下の個体は移動中だったんでしょうか?
まっ、見つけた環境が違うので別種かも?と思ったのですが同じ種類でした。

こりゃ~何か特徴はないものか?と思って色々調べてみました。
「ハッピーこうかくるい」さんのブログに「はさみの模様が特徴になるかも」という内容の文章を発見。
ユビワアケウス2
この赤丸で囲んで部分です。
拡大すると~
ユビワアケウス
こんな感じで縞模様が入ります。

そう思って見ると上の個体にも縞が見えるような気が・・・・
もしかして、これが和名の「ユビワ」の由来なんでしょうか??
だとしたら、素敵だ~
種類の特徴が良く分かる和名大好きです!!
しかし、毎回書きますがこれを水中で見分けられるのか・・・
って無理だな。。。

次回は、またカイカムリの仲間です!!

コモンイソカイカムリ

さ~今日もカイカムリの仲間です。
駒井先生に同定して頂いた種類です

早速写真をどうぞ~
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名前は、コモンイソカイカムリという種類です。
なんと2011年に記載されたばかりの種類です。
タイプ産地は小笠原というからビックリ!!
他にどこかで発見されているんでしょうか?

調べてみると、「学名・和名の由来は甲面に赤い小さな斑紋をもつためである」と書いてあるページを発見。
いや~甲面じゃ~見えない・・・
やっぱり、カイカムリ類の同定も甲羅を真上から撮影した写真が必要なんだな~と思いました。
今後の反省にします。

う~どんな赤点なのか気になる~~
見たい!!次回出会えるのが楽しみです。

次回は、以前も登場させたアケウスの仲間をもう一回ネタにしま~す。

ツノカイカムリ

今日は、私の大好きなカイカムリの仲間です。
以前、この裏ブログで大島で今まで撮影したカイカムリの仲間をまとめて書いた事があります。
その中で、一部不明になっていたカニの内の1種目です。

名前はツノカイカムリ。
実はこれは以前、駒井先生の同定して頂いた中に入っていました。
今回も駒井先生に見て頂いております
まずは、今回の写真です。
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カイカムリなのに、カイメン背負ってません。
これ初めから背負ってませんでした。。。
そんな事もあるんですね~

名前の由来でもある「ツノ」どこが「ツノ」なのか調べてみたら
私が大ファンのブログ「ハッピーこうかくるい」さんの所に詳しく書いてありました。
写真で見て頂いた方が分り易いので、まずは真上からの写真をご覧ください。
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どうやらこの赤丸で囲んで部分。
つまり額の左右の突起が、まるで角の様に突出しているのが特徴だそうです。
こりゃ~難しい! 水中で分るかな~・・・・

この個体は、こんなに地味な色をしていますが
昨年4月の撮影した個体は、こんな色でした。

ツノカイカムリ (1)
う~ん、正面から見ると全然分らない・・・・
やっぱり、カイメン被っている方が可愛いですね~
「ハッピーこうかくるい」さんを見ると触角が長いのも特徴の様です。
本当勉強になります。

水中でカイカムリ類が区別出来るガイドになりたいな~

明日もカイカムリを書いちゃいま~す。

シワオウギダマシ

駒井先生に同定して頂いたカニを日々書いている、カニシリーズ
今日お届けするのは、このカニ~
シワオウギダマシです。

「海の甲殻類」にはヒメシワオウギダマシが載っています。
なので、「シワオウギダマシ」で検索をかけると「ヒメシワオウギダマシ」は沢山出て来ます。
そんなの聞いてな~い!!

結局、分り易い写真には当たりませんでした。
どんなカニか~というとこんな奴です。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

手持ちの図鑑で載っていたのでは、「相模湾産蟹類」でした。
それに特徴が書いてありました。

読んでみるとやはり難しい。
意味は分るんですが、水中でこれが見分けられるのか?
何処が見分けられ易いのか?となると難しいです。
「相模湾産蟹類」を見ながら、何とかここなら~という場所を見つけてみました。

まずは、ここ
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赤丸で囲んだ場所です。
この角度でカニを良く見るので、まずここで見分けたいのです。
前側縁の内側に不規則な凸凹があります。

そして、ここ
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ちょっと分り辛いかもしれませんが、赤丸で囲まれたはさみ脚に凸凹しているのが分りますか?
図鑑では、「はさみ脚掌部上面に多くの小凹面が有し粗面を呈している」とあります。
つまりこのボコボコの事でしょう。
これなら分るかも知れません。

しかし、これを水中で・・・・ですか~
難しい~~でも、面白いぜ!!カニ!!

次は私の大好きなカイカムリの仲間をご紹介~~♪

ヒメオウギガニ

今日は、、オウギガニの仲間です。
駒井先生に同定した頂いたものです。
本当に感謝です!!

オウギガニの仲間は、カニの中でも結構好きで良く石の下から探しては見ています
しかし、本当にどれも同じに見えてしまう・・・
とにかく、余程特徴的じゃ無い種類じゃなければ、今の私の実力では分りません。

今日ここに紹介するヒメオウギガニもそんなカニでした。
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とても、甲羅の光沢が目立ったカニです。

別個体はこれ
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甲羅の色は様々なので、甲羅の形や他の特徴で覚えていかないといけないのですが
少し小さい個体だ前側縁の棘も良く分りません・・・

もっと小さいとなおさら・・・
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これはかなり小さい個体でした。
可愛い~~♪

共通して言えるのは、脚の長毛が生えている事
調べるとこれはヒメオウギガニの特徴のようです。

後、はさみ脚のあるこの溝
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これは、分り易い特徴かも~~
次からここに注目してみます。

載っている図鑑を見ると、かなり広い範囲で日本に生息しています。
いや~勉強になった~

次回もオウギガニの仲間で~す。

 

トゲイソクズガニ

さて、昨日に続いての第2弾です。
駒井先生に同定して頂いたカニを載せていきます
カニ類を調べていると、どうしてもこの手のモジャモジャ系にあたります
クモガニの仲間に多く見られるのですが、体に海藻等を付けている種類です。
オウギガニ等に比べ甲羅の形が分り辛く、正直水中で見分けるのは困難な気がします。

しかし、カニを調べて行く上で避けては通れない道です。
今回のカニはこれ~~
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
トゲイソクズガニです。
その名の通り、良く見ると甲羅の横に棘が見えます。
発見したのは水深3m。調べてみると潮間帯から見られるようです。
写真で見ると本当に棘が目立って見えますね~
これが、水中で分るか?が問題ですね・・・

先日、発見したカニがこいつ
IMG_6735

真上から撮ると、どうしても脚にピントが合わなくなります。
勿論、それでも真上から撮影するのですが、この手のモジャモジャカニは横から撮影もしておきます。
眼とはさみ脚が分ると、カニっぽく見える様になるからです。

これも、トゲイソクズガニかと思ったのですが、何だか違う気がしてきました・・・
本当に、クモガニの仲間は奥が深いですね~

次はオウギガニ系をご紹介~~お楽しみに~

ムラサキアワツブガニ

ここ数年、大島産のカニを調べています。
千葉中央博物館の駒井先生に同定して頂いています。
お忙しい中、本当に感謝の言葉しか出てきません。

昨年11月からの調査分のお返事を先日頂く事が出来ました。
甲殻類図鑑では、もはや定番の本「海の甲殻類」
この図鑑の載っていない種類が、同定結果の中には沢山ありました。

折角なので、このIDC「裏ブログ」で公開していきます。

まずは、ムラサキアワツブガニです。
とにかく、写真をご覧ください。
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正面から見るとこんな感じです。
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もう11個体。
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こちらの正面はこんな感じ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
正直は、真上からだと中々分かり辛い気が・・・
正面から見れば、はさみの顆粒状の突起が目立ちます。 これは、かなり特徴と言える気がします。
次見て分かるか、早く出会いたいですね~

大島では、水深8mと35mで発見しています。
かなり、生息範囲に幅があるようです。
しかし、生息環境は岩礁の転石下です。

中々奇麗なカニですね~

さて、次回は~~ちょっと地味なカニをご紹介で~す。 乞うご期待!!

コガネオニヤドカリ永眠・・・

先月の2日、7回目の脱皮をしました。

順調に大きくなっていたので、とても嬉しい日々が続いていました。

しかし、その後の水替えで大失敗・・・・
とうとう死んでしまいました。
3月に発見してからの8カ月間。
餌も最後にはピンセットから直接食べる程懐いていてくれました。
私の不注意で殺してしまったも同然です。。。

全然出て来なくなり、3日様子をみましたが出てくる気配なし。。。
死亡後3日も水槽内で放置してしまったので、標本としても使えないかもしれません。。。
く~~、悲しい・・・・

今度はいつ出会えるんでしょう?
もし、出会えたら次は絶対に失敗しません!!

コガネちゃん!!楽しい思い出有難う!!!

テナガヒメガザミの仲間?

さて、12月に入って、暇なIDCになってます。
そんな訳で今まで、さぼり気味の裏ブログを更新して行きます!!

先日のナイトで撮影したカニからご紹介!!

ナイトで潜ると、この手のガザミに仲間は多く見られます。
以前、一番多く見られる種類を専門家の方に見て頂いたのですが
残念ながら、正体は判明せず・・・
テナガヒメガザミ種群の1種という結果に。
如何に、分類が難しく困難な種類なのか!という事を思い知らされました。
しかし、懲りもせずにまたこんなカニを撮影してしまいました。
一番多く見られる種類とは、明らかに甲羅の形を違います。
こいつは、上手く名前が分ると良いのですが・・・