伊豆大島ダイビングセンター

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カイメンガニの謎に挑む!!

2012年10月29日

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さて、表のブログに書いたカイメンガニの結果発表です。
簡単に言うと、大島で今見ているこのカニ↓

こいつはカイメンガニなのか?オオカイメンガニなのか?という事を確認してみました。
カイメンガニとオオカイメンガニの違いは甲羅にある棘が一番分かり易いです。
細かく書くと分り辛いので、簡単に書くとカイメンガニには甲羅の中心線上に2つ目立つ棘あります。

それに比べオオカイメンガニには、4つの棘があります。

しかし、写真の通り背中に多くの付着物を付けるこのカニにおいて
その棘を確認する事は、フィールドではほぼ不可能です。
では、一体どこを見れば良いのかを「原色日本大型甲殻類図鑑Ⅱ」を見て考えてみました。

そこで目を付けたのが甲羅の一番上(眼の上)に飛び出ている額棘という部分
この図鑑によると、カイメンガニの額棘は「左右に強く曲がり先端に小球がある」とあります。
そのに比べオオカイメンガニの記述には「前半は強く後方に曲がり先は鋭い」とあるではないですか!
つまり、甲羅の一番先端にある棘が尖っていればオオカイメンガニ
先が小さな玉状になっていればカイメンガニという事になります。
早速、確認してみました~

分り易く裏側から撮影してみました。
赤丸で囲んである部分が額棘の先端です。
見事に尖っている様に見えます、少なくとも小球らしき物は見えません。
つ~ま~り~ これオオカイメンガニですね!!

図鑑の分布域を見ると
カイメンガニは東京湾~日向灘・天草灘
オオカイメンガニは相模湾・熊野灘・南紀・日向灘とあります。
こちゃ~大島にカイメンガニが居ても可笑しくない訳です。
生息水深は両種とも10~50m
生息環境も同じ岩礁底とあります。
こりゃ~探さないと~THEカイメンガニ
その小球というのが、しっかり目に見て分る物なのか確認しないと
この結果も仮説の域を脱しません。

THEカイメンガニが発見出来たら、またここで報告しま~す。
どこに居るんだ~カイメンガニ!!

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