テナガダコ・・・奥深い。。。
2012年1月12日
「伊豆大島の貝類」には、貝以外にもウミウシやイカ・タコ等の頭足類もアップしています。
思っている程、数が増えないのがちょっと残念です。。。
まっ見つけられてないと事もありますが
なんと言っても同定が難しい・・・
勿論、私では無理なので専門の詳しい方にお聞きしています。
今回、発見?いやっやっと写真が撮れたタコはこれです。
今迄、テナガダコ、テナガダコと呼んでいたタコです。
有名なミミックオクトオパスの様に色々と体の形を変えて
ある時は、カレイの様に平べったくなり逃げて行ったり
海藻の中に入って、腕だけ揺れる海藻の様に動かし擬態もします。
これが、本当に「テナガダコ」という種類なのか?
本当は何者なのか?
詳しい方にお聞きしました。
答えはこちらです。
体色や体の凹凸が変わっているように見えますが、
マダコでも気分で色&体表は変えられるので、そのほかの特徴を見ます。
頭(というか胴)が小さく、足(というか腕)が長いですね。テナガダコというのがありますが、腕の長さの比率が違います。テナガダコは、第1腕が一番長く2,3,4と後ろに行くほど短く、第4腕は第1腕の半分以下の長さしかありません。
「写真のタコを見ると、反対に第4腕が長く見えます。
小林安雅さんの「ヤマケイポケットガイド⑯海辺の生き物の初版p158に
“テナガダコ”として掲載されているタコに似ています。
以前、小林さんに言われて写真を見て、テナガダコではないことをお話しました。
最近観察例が増えている“ミミックオクトパス”も、同じような腕の比になっています。
このような腕の長いタコは、熱帯海域から何種類か報告されているのですが、
本州近海では、標本に基づく正式な報告がないため、
いまだに、これらのタコが何であるのか、明確な位置づけがなされていません。」
という事でした。。。
研究がも少し進まないと正確な事は言えないようです。
マダコ科の1種と言うのが今現在正確な同定になるようです。
私のサイトでも「マダコ科の1種」で載せるとしましょう。
Posted: 1月 12th, 2012 under イカ・タコ.