伊豆大島ダイビングセンター

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Archive for 11月, 2010

ヒラムシコレクション 7

不定期のやっているヒラムシコレクション
のはずっだのですが〜段々と頻繁になってきました。
今日のヒラムシコレクションはこれ
20101130hiramusi
前回も紹介した、東海大学出版会「海洋生物ガイドブック」

に「シミチョロヒラムシ」って載っている奴に似ています。
しかし、なんてふざけた名前なんでしょうね〜
一応仮称と書いてはありますが、そんなもん書いてあろうがなかろうが
こういう風に書籍に載せてしまえば、普通に使われてしまいます。
今後、このヒラムシがちゃんと記載されて、きちんとした名前が付いた時に
このシミチョロという名前を消す事は可能でしょう。
しかし、「あ〜〜 前にシミチョロって言ってた奴ね〜」と言われてしまうのは必至です。
それでは、折角和名を提唱した学者の方がガッカリしてしまうのでは無いでしょうか?
確かに、この図鑑はウミウシに仮称を付けて載せる事によって
一大ウミウシブームの火付け役になった図鑑です。
内容は中々優れています。
まっ 逆に言えばもっともらしい仮称で呼んで、混乱を招くよりも
こういう、ふざけた名前の方がより「仮称」らしくて良いかもしれませんね。
このヒラムシって学名とかあるんでしょうか?
どなたか、このヒラムシの情報をお持ちの方教えて下さい。
それにしても、シミーズって今あるんですかね?
しかもチョロって出てる人ってどれ程いるんでしょう?

謎のテッポウエビ

陸上はすっかり寒くなってきましたが、水中はまだまだ22度と温かいです。
しかし、ちょっとウネリが入っている事も多く
浅い所が揺れています。
そんな中、またテッポウエビを撮影してきました〜
大きさは約2cm。小さ〜〜い
でも、結構体長2〜3cmのテッポウエビの仲間って多いんですよね〜
なんとか撮影したのがこいつです。
20101127teppouebi
目立った特長は、ハサミの先端が白い事と歩脚に斑模様が見える事
体にも小さな白っぽい斑点があります。
でも、こんな特徴のエビいっぱいいるんですよね〜〜
なんせ、テッポウエビの仲間だけで100種以上は居ます。
名前が付いているのかも不明なので、ますます怪しいですね。
一応、専門家の方に聞いてみます。

やっと発見!!

相変わらず、荒れた海が続いています。
秋の浜にはいつにも増して大きなウネリが入って来ていました。
そんわ訳で、やはり王の浜へ行く機会が増えてきます。
今、季節来遊魚が数多く見られ、非常に盛り上がってる王の浜ですが
やっぱり、個人的な欲求を満たしてくれるのは湾内です。
湾内の石を捲ると他のポイントの浅場で見た事無い生き物が色々と出て来ます。
貝の仲間やヒラムシ・ウミウシ・甲殻類など等
結構、面白いです。
今回、この湾内で発見した生き物はこれ↓
20101120hanabira
ハナビラダカラというタカラガイの仲間です。
貝殻は前々から拾っていたのですが、生きているの見たのは初めてでした。
いや〜 感動しました。
何故か大島には少ないんですよね〜・・・
これで、生態写真を撮ったのは16種類
でも、貝殻は持ってるけど生態を見た事無いのはまだまだいっぱい居ます。
コモン・カミスジ・ウキ・チドリ・カモン・アジロ・カノコ・ナツメモドキ等など・・・
こりゃ〜 まだまだ頑張らないと駄目ですね。。。

ヒラムシコレクション 6

何だか荒れた海が続いています。
こんなに浅場が揺れたら、大好きな「浅場で石捲り」が出来ませ〜ん
なんて言いながら、前回のテッポウエビなんか撮影したりもしてるんですが・・・
浅場で石を捲ると、出てくるのはヒラムシの仲間。
私がヒラムシを撮影し始めたのも、石を捲ってヤドカリを探しているついででした。
そう言えば、ヤドカリ探しのついでに見つけた物っていっぱいあるな〜〜
何か1つに集中して、一箇所で探して行くと色々と見つかります。
でも、今回のヒラムシはゲストの方に見せて頂きました。
20101119hiramusi
石を捲ったら下から出てきました〜〜
名前ですか?? 分かりません。。。
東海大学出版会 から出ている「海洋生物ガイドブック」

に出てくる、仮称 ガーターヒラムシに似ていない気もするが・・・
しかし、ウミウシもそうですが、こういうふざけた和名は止めて欲しいですね〜

久々にテッポウエビ!!

最近、カニとヒラムシの部屋みたいになって来ているブログですが
今回は、最近サボっていたテッポウエビの話〜〜
ご存知の通り、テッポウエビの仲間で図鑑の載っているなんて極僅か
物凄い数の種類がいます。
その多くが、まだ未記載種かも知れないというから厄介です。
体色で区別が付く種類は少なく、色彩変異が豊富な種類が多いのも難点です。
なんと言っても、動きが早くて観察させてくれない・・・
本当に難しい種類です。
しかし、そこが面白い!!
今回撮影した新しいテッポウエビの仲間をアップします。
20101118teppouebi
前々から良く見る赤いタイプです。
ハサミの感じから見ても、今まで撮影した種類とは違う物だと思います。
でも、何テッポウエビって言われるとちょっと・・・
専門家の先生に聞いてみるとしましょう。

ヒラムシコレクション 5

あ〜〜 早くケイカイにカニ撮影に行かなきゃ・・・
と思いながら、何時でも行けると思うと中々行かない駄目な奴です。。。
そんな訳で、今回もヒラムシ〜〜
20101115bingata1
今回のは、ちゃんと和名が分かります!!(自力で!!)
その名もビンガタニセツノヒラムシ。
昨年、奥野さんが与えた新和名です。
素敵な和名ですね〜 ビンガタとは沖縄の伝統的な染色技法で
実に多彩で美しい模様です。
そうまるでこのヒラムシの様に
やっぱり、奥野さんの和名にはセンスを感じます。
でっ これはカラーバリエーションになるんですかね?
20101115bingata2
・・・・何だか違う気もします。

ヒラムシコレクション 4

レッドデータの調査をまとめようと思ったのですが
残す所、2種の内1種は同定待ち、もう1種は写真無し・・・
そんな訳で今日は、ヒラムシコレクションを進めます。
今日のヒラムシは〜〜これ!!
20101111hiramusi
すっ 凄い・・・ なんて素敵な柄なんでしょう。
良く見ると、ちょっと一部かけています。
でも、全然平気で這っていました。。。 実に不思議な生き物です。
っで、誰かって??
それは、いつもの通り分かりません(汗)

レッドデータ調査の成果 4

レッドデータ調査の結果を生態写真付きでまとめて行こうという企画も
残すところ、後数種になりました。
今回のカニは、ケイカイに調査に入って一番初めに発見したカニです。
今回の調査で初の成果でした。
201011108himeaka
前回のアカイソガニに比べ、甲羅には丸みがありツルっとした印象のあるカニです。
アカイソガニと違い、このカニは完全に水の中にいます。
ヒメアカイソガニは汽水域に生息しています。
このカニは外海の影響が強く,水が綺麗な場所を好みます.
つまり、このカニがいる所の海は環境が悪化していないという事になるのでしょう
アカイソといいヒメアカイソといい、いつまでのこういうカニが棲める大島であったもらいたいものです。
上の写真は、数年前に撮影した物で、まだまともなカニの撮影の仕方も分かってない時に撮影したものです。
う〜ん こりゃ〜撮りなおしですね・・・

レッドデータ調査の成果 3

レッドデータの調査で得られたカニを、1種づつ紹介して行こうという企画「第7回目」です。
今回は、前回に引き続き水中というよりは、どちらかと言うと陸上にいるカニです。
潮が満ちた時に、やっと水を被るラインを「満潮線」といいます。
そこに生息して居るカニ。
アカイソガニです。
20101106akaisogani
第2歩脚が長いのもこのカニと特徴です。
奥野さん曰く、このカニが居るという事は、海岸が良好な状態にあるという事を意味するらしいです。
流石、大島。安心しました。
前に伊豆半島の民宿に泊まった時、地元の子供達がこのカニを捕まえていました。
当時はこのカニが何だか分からず、写真を撮って後から調べた記憶があります。
そのカニは、カラっと上がってオヤツになっていました〜
このカニ、分布域は広く北海道から沖縄まで生息しています。
そんな、カニの名前が何故分からなかったか?というと
実は、このカニの生態写真が載っている、ダイバーが見る様な図鑑が無いのです。
確かに古い図鑑で載っている物もあります。
「標準原色図鑑全集16 海岸動物」等には載っていました。
もう売ってない図鑑かもしれませんが・・・
こんなに一般的なのに載っていないというのも不思議なもんです。
やっぱり、ここは誰かが頑張って「日本のカニ」を出すしかないでしょう!!
売れるかどうかは別ですが・・・
私は買います!! かなりのボリュームのある図鑑が出来ると思うのですが・・・
無理ですよね〜(ガッカリ)

レッドデータ調査の成果 2

レッドデータの調査を行ってからすでに3週間も経ってしまいました。
本当は、10月中にまとめたかったのですが
中々・・・ なんて言ってる内に11月です・・・
今回は、陸のカニです。
20101102kakubenkei
カクベンケイガニと言います。
こいつは、ベンケイガニ科の中でもちゃんと図鑑にも載っている種類です。
(図鑑に載ってない種類が多すぎる・・・)
海岸の石の下に隠れています。
大島には、数の多く生息しており、これはレッドデータにはならないでしょう。
海に長時間入っている事はないので、
こりゃ〜本当にダイビングとは関係ない世界ですね。
と言っても、石が積み重なる様な浜からENするポイントなら、多分ダイバーの足元にいるんでしょうけど・・・
しかし、大島で良くこのカニを見ていたケイカイというポイントが工事の為、
手頃なサイズの石をみんな退かし、堀上げ、前には良くこのカニを見た石の積み重なりを潰してしまいました。
どこか、近所にみんな非難していてくれれば良いのですが
数が多いからって安心していると、あっと言う間に姿見えなくなってしまいます。
気をつけなきゃ行けませんね〜
今、工事している場所の側の土の壁には、こういう陸のカニが棲んでいる穴が無数に開いています。
工事現場から殆ど離れていない場所です。
今後、まだまだコンクリートの壁を作ろうなんて話になったら、それこそ全滅です。
多分、アカテガニなんかが多くいるんでしょう。
今度、夜に見に行ってみます。
とにかく、海岸線の工事は弱い生き物をすぐに殺してしまいます。
工事をするなというのが無理なら、何か他の方法を考えてもらいたいですね・・・