伊豆大島ダイビングセンター

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自然厳しさ

2010年2月10日

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秋の浜 14℃
今日も深い所に行ってきました。
昨日のキシマハナダイは勿論いましたが、それだけなんですよね〜
何となく、今日の深場は不発で終わりました。
しかし、浅場で物凄い光景を目にしました。
まずは写真をご覧下さい。
クロシマホン
説明しましょう。
浅場へ戻って来ると、異様に貝から飛び出しているクロシマホンヤドカリがいました。
(写真右)
そして、その貝を掴んでいるもう1匹のクロシマホン
このクロシマホンを含む、ホンヤドカリ属の仲間は、冬場に「産卵前ガーディング」という
繁殖行動をします。
卵を持った雌を雄がハッチアウトまでキープするのです。
ハッチアウトが終われば、掴んでいる雄が交尾を出来るというシステムです。
これは、カニにも見られる行動です。
一瞬見た時、ガードされるのが嫌で逃げているんだと思いました。
しかし、何だか様子がおかしい・・・
観察を続けると、貝を掴んでいた方のヤドカリが
飛び出しているヤドカリの腹部を挟み始めました。
明らかに攻撃しています。。。
ここまで見て、これは宿貝の奪い合いだと分りました。
奪い合いというよりも、強奪ですね。
初めは一生懸命逃げていたヤドカリの動きが段々悪くなってきました。
どうやら、腹部への攻撃が効いてきたみたいです。
その内、壁の中段から下へ落ちてしまいました。
凄かったのは落ちた後です。
下に落ちて後も、攻撃が続き、その内段々動きが悪くなってきました。
その時です、貝が2匹近寄って来ました。
ムギガイという種類の貝(写真手前)です。
なんと、その弱った虫の息のヤドカリを襲い初めたのです。
まだ死んでる訳じゃなんですよ、脚はまだ動いていました。
なのに食われ始めちゃったんですね〜〜 恐ろしい・・・
その後は、結局死んでしまいました・・・なんて恐ろしい事でしょう・・・
面白いのは、襲っているヤドカリの上にもう1匹クロシマが乗っている事です。
死んじゃった方の貝に襲っている方のヤドカリが移ったら
そっちの貝に移るつもりなんでしょうね〜〜
頭がいいですね〜
しかし、自然界厳しいもんですね。

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