伊豆大島ダイビングセンター

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ヤドカリの生態

ここでは実際ダイビング中に出会えるヤドカリ達の生態行動の中で特に面白い物をいくつか紹介します。
繁殖
繁殖行動中で最も面白い物は、ホンヤドカリ科に見られる
「産卵前ガーディング」又は「交尾前ガーディング」と呼ばれる行動です。
1~3月ホンヤドカリ科のヤドカリは繁殖期を迎えます。
この時、雄は卵を持っている雌をハサミで持ちながら生活します。
餌を食べるときも移動をする時も離さず持ち続けます。
「ガーディング」なんて聞くと外敵から雌を優しく、そして力強く雄が守り続ける!!
みたい聞こえますが、 実際はただただ乱暴に引きずっている様にしか見えません。
どこへ行くときも引きずって行きます。ガンガン引きずっていきます。
人間の女性だったら一発で嫌われるでしょう。一言で、ガーディングと言っても色々な方法があります。
まずは、上に書いた宿貝を持つ方法。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA種類によっては相手の触角を掴む種類もいます。
IMG_1279そして、時には雄が雌の上に乗ってしまう事も・・・
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元々は宿貝を掴んでいたのですが、雌が逃げ出したら上に乗ってしまいました。
この様に様々な方法があります。そして時期が来ると交尾を行います。
交尾は腹節にある精管と精孔を合わせて行います。
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宿替え

ヤドカリは成長に伴い大きな貝へと引っ越します。
宿を変える時には結構じっくり吟味します。
ハサミで穴の寸法を測ったり、持ってみたりと色々やっています。
 たまにダイビング中貝を持っただけでズルッと出てくるヤドカリに出会います。
ベラ等に襲われない安全な所にそのヤドカリとついさっきまで入っていた貝を置いてあげると、
今まで入っていた貝にも関わらずちゃんともう一度測り直します。
それ位宿を選ぶという事はヤドカリにとって重要な事なのでしょう。
気に入った貝が汚れている場合には中をちゃんと綺麗に掃除します。
掃除が終わるとハサミで貝を押さえ、素早く体を引き抜き新しい殻に体を入れるのです。
↓貝のサイズを測るクロシマホンヤドカリ
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 中には貝にイソギンチャクを付けている種類もいます。
ソメンヤドカリやケスジヤドカリ等がそうです。
もちろん貝を変える時には持って行きます。
このシーンにはダイビング中に出会った事は無いのですが、
ハサミを使いまるでマッサージするように簡単に外してしまうようです。
人間がやろうとするとなかなか外れず、イソギンチャクはちぎれてしまうようです。
このヤドカリ達の付けているイソギンチャクは不思議と岩に付いている所を見た事がありません。
時々、岩場に張り付いているベニヒモイソギンチャクを見た事がありますが、
これも多分ヤドカリからはぐれてしまった物だと思われます。
イソギンチャクと甲殻類の関係にはヤドカリに限らず謎が多いのです。↓宿貝にベニヒモイソギンチャクを付けたソメンヤドカリ
somen中には貝を自分で調達する種類もいます。ホンドオニヤドカリ等がそうです。
この種はサザエ等の殻口の広い貝を好みます。しかし、最近この手の大きな貝の数が減って来ているそうです。
理由はいろいろあるのでしょうが、聞いた話によると海藻が全然育たないのが原因のようです。
貝類は海藻類を餌にしている事が多々あります。海藻が無くなれば貝が減り、
貝を食べる魚類も減ってくる。食物連鎖の悲しい流れなのかもしれません。話が逸れましたがこの様な状態になればヤドカリにとっては大問題です。
深刻な住宅難になるわけです。

そこでこのホンドオニヤドカリは自分で貝を襲い殻を頂くのです。
しかし、サザエもそんな簡単に食べられる訳にはいきません。
蓋を堅く閉じ一生懸命抵抗します。
観察した時には丸二日はヤドカリが蓋に両ハサミを掛けた状態でいるのを見る事が出来ました。
その時には少しだけでしたがサザエの蓋は開いて来ていました。
まさに持久戦ですね~ 次の日にはその姿は無かったので、その日の夜には勝負が付いたのでしょう。

↓サザエを襲うホンドオニヤドカリ
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イソギンチャク

ヤドカリの貝につくイソギンチャクには沢山の種類があります。
有名なのはベニヒモイソギンチャクやヤドカリイソギンチャク、ヤドカリコテイソギンチャク等です。
中にはヤドカリの利用する殻まで作ってしまうキンカライソギンチャク等もいるのです。
ここまでいくと、もう共生なん生優しい物では無い様にも思えます。
まさに運命共同体と言えるのではないでしょうか?
と言ってもイソギンチャクとヤドカリは別の生き物で、基本的には繁殖や捕食は各々で行っています。
しかし面白い事もあり、このイソギンチャクはヤドカリの非常食料ともなるらしいのです。
いや~自然の世界は厳しい。
そうかと思えば、下画像の様にヤドカリの抜け殻をイソギンチャクが食べています。
これはサメハダヤドカリの宿貝に付いているベニヒモイソギンチャクが
ヤマトホンヤドカリの抜け殻を食べているシーンです。 こんな事もあるんですね。
もしこれが珍しい事では無いのなら、貝殻に付くイソギンチャク達は定期的に抜け殻を食える訳ですね。
ちなみにこの時は、発見から約5時間程で脚の残してみんな食べてしまいました。

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